『今現在、戦っているあなたへ』

['07up 転載禁止です]


 

初めて投稿させて頂きます。
私は30代の男性です。
keith、と申します。

……、ふう。
ここに投稿するのは、正直勇気が要りました、とても。
ずっと、ずっと、吐き出したかった。

親も分かってくれない。

誰にも話せない。

中学1年から高校3年の、卒業するまでの6年間、同級生たちの複数と、性的関係にありました。
……、私の居た学校は、全寮制の男子校でした。

私は 6年間 ずっと 犯され続けていました。

中学1年生、入学してすぐでした。
当時、身長も非常に小さく、子供子供していて、誰にでもノコノコと付いて行ってしまう性格だった私は、多分、狙いやすい獲物だったんだと思います。
『良い事教えてやるよ』
寮で同室だった、性的に早熟だった彼が私に言いました。
……今から考えると、彼もどこかで被害に遭っていた被害者だったのかも知れません。

彼は、早熟でした。
性的な知識を余り知らなかった私は、言われるがままに彼の性器を触り、口腔性愛の手ほどきをされ……

性交も、しました。

いっぱい、いっぱい、しました。
昼間も、夜中も、寮の室内で、階段の陰で、いろんな時に、いろんな所で、しました。
夜中に起こされ、そのまま言われるがままに彼のを受け入れさせられました。
いろんな仕方を、教え込まれました。

嫌々していたのが、いつのまにか、『させられている』から、『している』に変わりました。
彼が私とのことを他の人間にばらし、私は複数の人間の相手をするようになりました。
私の体を通り過ぎていく人間は次から次に変わりました。
しまいには、そんなに面識がないのに、突然、寮の室内に押しかけて性行為を強要した人間までいました。

6年間、ずっと続きました。

自殺も考えました。
遺書も書きました。

決行する勇気は、ありませんでした。

されるがまま、時間だけがただ過ぎ去っていきました。
寮生活では、プライバシーなんてものは殆どありませんでした。
ほぼ全てが、筒抜けでした。
24時間365日、常に誰かが一緒の学校内で、私に逃げ場は、何処にもなかったのです。

6年間で、……私は、人間として何かが変わってしまいました。

実の父親でさえ、私の、この事は受け入れ難かった様です。
全てが露見したとき、

『相手も悪かったかもしれないが、お前も悪かったんだぞ』

はっきり、実の父親にそう言われました。
母親は何も言いませんでした。何も言えなかったのかも知れません。
だいぶたってから、もう一度勇気を出して父親に、自分の苦しみを訴えたら、

『まだそんなことを言っているのか。いい加減にしろ!』

と、叱責されました。
私はそれきり、何も言えませんでした。
もうこれ以上、言っても仕方ない、そう思いました。
何を言っても、この”人間”には無駄だ、と。

私は、悲しかった。
自分が、自分の全存在が否定されたようで、とても、とても悲しかった。
私は、そんなに悪いことをしたのか
私が簡単に人を信じ、誘われるがままに行ったことは行ってしまったことは、そんなに罪深いことなのだろうか?
私は自分の親にすら悩みを打ち明けることを許されないのか?
私という存在は、別に悩んでいようといまいと、どうでもいい存在なのだろうか。

次第に、私はさまざまなことに対する興味がなくなりました。
だんだん、全てがどうでも良くなり、面倒くさくなりました。
生きていることさえ。
太宰治が人間失格で書いた、
『ただ、時間は過ぎてゆきます。』
その言葉にとても共感を覚えるようになりました。

卒業後、大学に進学した私は、自ら進んで男性と性交渉を持つようになりました。
怪しげな映画館にも行き、誰かから狙われるのを待つようになりました。
当然、狙われました。
だって、抵抗しないんですもの。
当然ですよね。

私を立ち直らせてくれたのは、大学で同期だった相手でした。
私からせまり、性交渉も持ったその相手は、
『このままの関係でいるのは君自身にも良くない。この関係はやめよう。君は君を護ってくれる相手が欲しいだけで、性交渉を自分と持つのは間違っている。君はそんな(自分を傷つけるような)ことを、これ以上しなくても良いんだ』
と、そう言ってくれたのです。

その言葉に、どんなに助けられたか。

どんなに、救われたか。

おかげで、自分の良くない感情も少しはコントロールできるようになりましたし。

今は結婚しています。
妻は私が犯されていたことを知っています。
結婚する前に、あらましは話しました。

……いまだに自虐行為からは抜け出せませんが……。
……一昨夜もしてしまったし。
いまだに、人を信じずにはいられない自分がいます。
馬鹿ですね、私。
自分で自分の不幸をリプレイすることに、一体どんな意味があるんだろう……。

なんでここに自分はいるんだろう。

なぜ、まだ生きているんだろう。

私にこれ以上この世界に存在させ続けて、天は私に一体何を為せというのか……。

……夢を、よく見ます。

ここ1年位はあまりみてませんが。

いつも同じ夢です。
薄暗い、階段。
……寮の階段です。
夢では、小さな中学生になった戻った?私は、いつもそこを降りています。
先が暗くて、よく見えない階段です。
いつも、下のほうが 真っ暗で 見えないんです。
落ちると、自分はもう、元の世界には戻ってこられないって、分かっているんです。
一段、一段……。
もうほとんど見えないときに、踏み外して、下のほうに落ちます。
踏み外した途端に、階段が消えるんです。
急に。
いつもそこで目が覚めます。

……時々考えます。

ちらっと。

本気で目を向けるのが怖いので。

あのまま 目が覚めなかったら 私はどこに堕ちていたんだろう、と。
おちたまま、そのままもうこの世界には戻ってこられないんじゃないだろうか。
あの悪夢のような6年間の只中に、無力で非力だった少年の姿に立ち戻ったまま。
そう、思うんです。

私は今も情緒不安定なところがあります。

爆発性格とか。
いつか、妻を精神的に傷つけてしまうんじゃないかって、心配です。

でも、肉体的な暴力は、絶対、絶対に振るいません。
今までも、したことがありません。

たとえ、自分で自分に危害を加えてでも、それだけは絶対するまいと、固く心に誓っています。

それが私の、せめてもの矜持なのです。


 

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